【小説】社会人にこそお勧めしたい武者小路実篤「幸福論」
武者小路実篤の小説を
読んだことはありますか?
名前だけ知ってる
という方も多いのではないでしょうか
実篤は白樺派を代表する作家で
理想主義的・空想社会主義的行動には
現実離れしていると批判もありました
しかし
彼の作品は
社会人になってから
生きていくうえでの「軸」
のようなものを見失っていた人に
支えとなる言葉をくれます
そこで今回は
作者の理想の人間像を描いた
「幸福論」を読んで
心に残った一節を
まとめてみました
実篤の言葉の魅力に
少しでも興味を持った方は
是非他の著書を手に取って欲しいです。
自分の中で
正しい生き方とは何か
モヤモヤしていた部分が
晴れるかもしれません
- 「馬鹿なものは独身の間は結婚した時のよろこびを空想し、結婚すると独身の時のよろこびを空想する。」
- 「笑われるのを恐れるよりは心にないことを云うのを恐れなければならない」
- 「この世を仮の世の中とするにはあまりにも美しすぎる。空の色、水の色、草木の色、それ等の美しさは無限を思わせる。」
- 「趣味は馬鹿にはできない」
- 「花を見て美しいと云う。それが本当に美しく思って云ってみたのなら、それは心の清い時だ。」
- 「卑しいものは趣味が見栄から出でて、結果を意識してる」
- 「真理の力は人が自覚する自覚しないに関わらず、恐ろしく強い」
- 「本当のことを見ずに理屈でものを見ると、折角面白いことが面白くなくなる」
- 「愛想をつかしても人間は人間だ。人間らしいこときり出来ない。」
少し宗教的な感じがして
受け付けない方も
いるかもしれないですが
響く人には
一生大切にしてきたい
言葉が見つかるかもしれません
たった一文が
毎日に彩りを与えてくれる
瞬間は大人になっても
素晴らしい体験です。
少し難しいと思った方には「友情」が
ストーリーも分かりやすく
武者小路実篤の入門にお勧めの一冊です